嘉麻市で創業100余年続く老舗和菓子店「山田饅頭本舗」へ、
四代目代表財津さんにお話を伺ってきました。
こんがり焼ける甘い香りでいっぱいの工房。
長崎からシュガーロードを伝い、独自の黄身餡を包んだカステラ饅頭は、
当時炭鉱で働く人々のエネルギーの源でした。
甘さを欲する労働者の要望に応え、砂糖を多く含んだ生地は、
焼き上げるときに垂れてボタ山の形をしていることからも、この地で永く愛されてきました。

財津さんご自身も、地元をとても愛されていて、
何とか街に人を呼び込みたいと新しい取り組みを続けられています。
以前、福岡で人気のパン屋、Painstockさんとコラボしたあんバターは、
毎回行列となる人気商品でした。（現在は販売されていません）
規模を拡大するのではなく、老舗和菓子店としてもっと成長し、
魅力ある街づくりに貢献したいと考える四代目。暖簾を背負い、
これからどのように進んでいくか試行錯誤する同志として、深く共感しました。
「気持ち良く面白い」を実践していく山田饅頭本舗さんの、これからを楽しみにしています。　

広報アオ